パティスリー・ケ・モンテベロ (岸辺、正雀、千里丘 / ケーキ、カフェ、洋菓子(その他))

パティスリー・ケ・モンテベロ (岸辺、正雀、千里丘 / ケーキ、カフェ、洋菓子(その他))



JR岸辺か阪急正雀からのアプローチになります。駅から操車場を地下道でくぐるとき、岸辺駅横の地下道でなく、東側にある狭い道を通ると、比較的近道になります。

初代橋本シェフから逢坂シェフに交代されました。逢坂シェフはベルギーのマーク・デュコブからフランスはアルノー・ラエールなどを経て、カール・マルレッティに勤めて帰国、就任されています。ちなみにデュコブは奈良のパティスリー・エメラ藤原シェフの修業仲間、後の二店は日本でも知名度上昇中ですね。

橋本前シェフと最後に店内でたまたまお話したときは、既に逢坂シェフが着任されていたことになります。橋本前シェフ時代のガトーは交代したものが多いようで、橋本氏が今後どうされるのか、以前のガトーがしばらく食べられなくなるのは残念ですが、一方でパリの名店から帰国したばかりの逢坂シェフには自らの経歴を最大限に活かしたガトーを存分に発揮していただきたいとも思います。

========

ショーケース内にプティ・ガトーやマカロンに冷蔵菓子、他にも焼き菓子やタルトが豊富にあります。橋本シェフ直々に商品への思い入れを語っていただけましたが、クラシックなおいしさを大事にしておられるようです。そんな品を、薄暗い店内でいただけます。

しかしながら、食べログでご覧の評価。これを見た人が押し寄せてきます。小さな店内に客が次々とやってきて、薄暗いオトナな雰囲気とは見事なミスマッチ。イートインはテーブル一つに六席で、相席確実となります。目と鼻の先で次々とテイクアウト客がケーキを購入していきます。神戸のモンプリュのイートインについて、ショーケースと近すぎるだとか文句を言う方がおられるようですが、一度この店に来てみれば不満もなくなるのではないでしょうか。評判ありきの客も多いのか、ショートケーキやモンブランがないではないか、という人もいます。ここはフランス菓子屋ですよ。

午前中に売り切れているものもあるなど、混雑を考慮すると、普段使うにはどうしても市内のなかたに亭に分があります。しかしながら、そのケーキはとても魅力的で、シェフとの距離も近く、本来なら満点をつけて然るべきお店です。

接客は、基本的に関東の店に比べればむしろ優秀です。ともあれ、上本町のなかたに亭、日根野のシャルルフレーデルと並び、大阪三大パティスリーと評することができると思います。